雪の贈り物

聖なる夜の粉雪は光り輝くプレゼント…


吹き抜ける風は肌を打つように冷たく、道路は微かに凍っていた。
「うー寒いっ…」
首に巻いたマフラーを口元まであげ、あかりは呟いた。
今日は終業式。…そして、クリスマスイヴ…
一人で歩く学校帰りの道。
―雪…降らないかな…?
折角のイヴ、どうせなら。とあかりは乾いた空を見上げた。

「何やってんだよ…コケるぞ;」
前方から聞こえた少し呆れたような声にあかりは視線を向けた。
「あれ?ヒカル何でいるの…?」
目の前に居たのは手合いを理由に学校を休んだヒカルだった。
「何でって…さっき帰って来て、コンビニでも行こーかと…」
「ふ〜ん…じゃ、私も行く!」
「へっ?!」
「だって…ルーズリーフ無くなりそうだから…」
「明日から休みだろ…?…ま、いいや。」
二人は並んで歩いた。

「ありがとうございましたぁ」
コンビニから出ると中から店員の声がした。
「んー…寒いー…」
店を出るなりそう呟いたあかりは新発売の暖かいココアを開けた。
「ホント寒いなー…」
一口飲んだココアを「一口くれ」と言いながらあかりの手の中からヒカルは拾い上げた。
「あ!ちょっちょっとぉ…」
あかりが驚いている間にヒカルはコクンと飲んで、あかりの手に戻した。
―これって…間接キス…
ドキドキと鼓動が高鳴った心臓をヒカルにばれまいとあかりは赤い顔のまま下を向いた。
「あ…雪。」
ヒカルの声にあかりは空を見上げた。
さっきよりも少し曇った空から白い光が舞い降りてくる。
「すごーい…ホワイトクリスマスだね…」
「そうだな…」
二人はしばらく空を…雪を見つめた。


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元は平和でした(爆)
間接ちゅぅって可愛くてドキドキですよね?ヒカルはどんな気で飲んだのか!!
実はあかりが下を向いたときヒカルは赤い顔で上見上げてるって希望なんですけど(笑)

(2004.12.1up)