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   おもちゃ箱


「赤い象徴」

燃える炎のような夕陽が胸に刺さる
私の心を赤く染める陽が痛い

輝かしかった太陽がこんなにも真っ赤になるなんて
時間とはとても残酷だ
闇が訪れる その前兆

まだ明るい陽の中にいたいのに
赤黒い光だけが身体を包む

突き刺さって抜けない
あの赤に身体が震える 息が詰まる

心の象徴を消してしまいたい
赤い太陽なんて
もう 見たくない

(2006.2.10up)







「仮面」

闇の中だけで過ごし続けることを悔やむ事などなかった
闇の中だけが私の世界
光と交じわうことのない孤独の世界

光を夢見てはいけないと、そう心で呟き続け
光を許してはいけないと、そう過去に誓った

求めてはいけない
近づいてはいけない

拒絶された世界を憧れてはいけない
求めたときに全てが崩れる

触れてはいけない
音を聞いてはいけない

光を照らす者が現れた
もはや戻ることも、手放すことも出来ない

破滅だとわかっていても
世界を壊しても

もう、あの光しか見えない

(2006.2.10up)







「果実」

落ちた苺 真っ赤に熟れて
もろくて圧力に負けてしまう
砕けた苺 熟れを過ぎて
病的なピンクが地面を染める
世間に見捨てられた果実は
色を変え そして消え失せていく

(2005.11.21up)







「旅」

決められたレールをはみ出た時
僕は異端者と呼ばれ
鋭い凶器を向けられた
逃げて 逃げて 壊れた国から
抜け出て 抜け出て 病的な大人から
走り出した僕は止まらない
行こう 鳥を仰ぎ見て

(2005.11.21up)







「宝箱」

壊れた人形 箱の中
つめて つめて もうギュウギュウ
かけたパーツを見つけられず
今日もまた 一人箱の中
リサイクルを求めない悲観者は
壊して 今日も箱のふた
あけて もう こぼれ落ちる

(2005.11.21up)







「小鳥」

小さな鳥が君の肩に
それは僕の想い
君への恋心


「ふり向いて」

そう願って瞳を閉じる

とまる鳥が見える
そう、僕の愛の形

君には見えているだろうか

僕の想い

(2005.6.18up)







「糸」

ぐるぐるに絡まった糸が僕の動きを邪魔する。

彼女のもとへ走りたいのに進まない。

ぐるぐるに絡まった糸が僕の思考を邪魔する。

彼女の事を想いたいのに…

ぐるぐるに絡まった糸が僕の動きを変える。

彼女に傷が増えるたびに僕の心は張り裂けそうだ。

ぐるぐるに絡まった糸が彼女を僕から奪ってしまう。

彼女が消えてしまうくらいならいっそ……


(2005.1.1up)