ときめきろこもーしょんっ!−和谷−


陽の当たる窓際の前から3番目。
私のアコガレの席。
そこは彼の席。


「…くー…くー…」
数学の先生の声が響く教室で、私にだけ聞こえる小さな寝息。
昨日、夜ふかししたのかな?
何か、疲れてるのかな?
「…涼しいから、寝てる奴多いな、今日は」
先生がふぅっとため息をついた。
大変っ!!
起こしてあげなきゃ、当てられちゃう!」
――――どきどきどき
「…和谷くん…和谷くんっ」
私は小声で名前を呼んだ。
まだ先生はこっちに気づかないで他の子を起こしているけど…時間の問題!
「…くー…くー」
まだまだキソクテキ。
――どきどきどき
私はそっと手を伸ばして彼の肩をたたいた。
「…わっ和谷くん、和谷くんってば」
――どき
触れた指先が熱い。
「…ん」
和谷くんはピクンと動いて目を覚ました。
――ガンッ
「ってぇー」
和谷くんは慌てて体を起こしてふり返った。
「何すんだよっ!」
後ろの席の友達がイスを蹴飛ばして和谷くんを起こそうとしたのだ。
「…しーっしーっバカ!起こしてやったのにっ」
後ろの子は口に指を立てたり和谷くんを押し返したり、慌ててる。
そんなにウルサイと当てられちゃって意味ないってば。
先生はやはりこちらに気づき苦笑した。
「和谷、またお前寝てたのか。じゃお前ら2人で(2)、(3)やれ」
あーあ。ほらね、ヤブヘビ。
「えー!!」
「俺関係ないじゃん!!」
2人の声を無視して先生は私の方を見た。
「お前も、和谷起こしたから(4)な」
「…えっ」
見られてたの?!
クラス中の視線が私に集中してる気がした。


今日の体育は陸上…あーやだなぁ。
――パァァァン
ピストルの音が響いてきた。
「わー男子速い!」
私は弾かれたように男子の方を見ると、和谷くんはスタートラインに立っていた。
――パァァァン
本日2度目のピストルの音と同時に和谷くんが走りだした。
男子の体育はハードルで、女子よりずっと高いハードルを軽々と飛んでいた。
和谷くんは楽しそうに笑って、いちばんでゴールしてた。
――どきどきどき
「かっこいいー…」
――ずきっ
隣に並んだ女の子が言った。


「なー、数学のノート貸してー」
制服に着がえながら和谷くんは後ろの子に言った。
「えー、俺最初しか書いてねぇよ。和谷の借りよーと思ってた」
(「ノートなら写したよ」)
こんな時、そんな事言えればきっと仲よくなれるんだろうなぁ。
「ねぇ、ねぇ」
後ろの席の子が私に話しかけた。
「…え、何?」
「えーと、ノート貸して?」
“えーと”か。
私の名前なんて知らないよね。
ノートとか貸すくらいじゃきっと仲よくなれないね…。
すごく悲しくて、さみしくなった。
けど私は断り方を知らなくて、机からノートを出した。
名前を見られたくなくて裏返しにして置いたノートの上にばんっと手が乗った。
視線で手をのぼるとそこには和谷くん。
「和谷くん?」
「ノート貸して、高野」
和谷くんは笑顔で言った。
――どき
「うん…」
ほらね。
和谷くんはとってもカッコイイ。



恋する乙女シリーズ第一弾!?

桃夏のヒカ碁小説第二弾です。いかがでしょう?…全然だめですー
私まだ和谷のキャラつかめてないね。

さぁ深羽プレゼントだよ!!和谷絵のお礼vv
本当はオリキャラ出したくなかったんだけどね(笑)

本当はこの話続きがあります!!深羽が読みたきゃ書くかも…ね。
他のキャラバージョンも考え中ですー。

あとがきというより、深羽への手紙…(笑)



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ありがとう桃夏さん!最高です!!
和谷ファンには嬉しいステキな作品vvv
桃夏のためなら和谷絵くらいいくらでも描くよ!!!
続き欲しー!他キャラカモンー!!

(2004.12.1up)